安全か?危険か?遺伝子組み換え作物

今回、最近注目を浴びている遺伝子組換え食品についてみなさんと一緒に考えていきたいと思います。
  去る3月29日.30日、兵庫県市島町において「有機農業講座」が開催されジャーナリストの天笠 啓祐 氏を
講師に来ていただきその時のテキストと講義に基づいて作成いたしました。(天笠先生に承諾を頂いております)

遺伝子組み換え食品が日本農業へ及ぼす影響

  1. バイオ食品とは?

古いバイオ食品(醤油・味噌・酒など) 自然界で起きうる現象。 新しいバイオ食品 自然界では起きない現象。
魚(3倍体、性発生)・家畜(生殖操作・核移植)でのバイオ技術
植物でのバイオ技術
組織培養等の培養技術(ハクラン、千宝菜など) ハクランとは白菜+キャベツを合わした物
細胞融合(ポマト、オレタチ、メロチャ、ヒネなど) ポマトとはポテト+トマトを合わせた物
遺伝子組み換え食品
組み換え体利用の生産で作る食品・食品添加物
組み換え体そのものを食べる食品

  • 輸入が認可された組み換え作物 (96年3諮問、8月答申、9月通知) 栽培試験状況
    モンサント、 ヘキスト・シェリング・アグレボ、 チバガイキーの農薬メーカー
    除草剤耐性(特定の除草剤に強い) ナタネ、ダイズ
    殺虫性(生物農薬の毒素産生遺伝子を入れる) コーン、ポテト (B・T剤などの殺虫剤)
  • 遺伝子組み換えとは?
      DNA−RNA−アミノ酸−蛋白質
    蛋白質には酵素蛋白質(血や肉になる)と構造蛋白質(目など形になった物)がある。
    組み換え体利用の生産(キモシンなど)
    組み換え体そのものを食べる作物(ナタネ、ダイズなど) これからの開発に、小麦、稲など
    遺伝子組み換えの方法
    アグロバクテリウム法、パーティクルガン法、エレクトロポレーション法
        
  • 組み換え体の性質
    干渉作用(人間の免疫反応と類似)による耐病性
    日持ちなど(アンチセンス法=遺伝子の働きを止める) 日持ちトマトなど腐らす酵素を止める
    殺虫性(生物農薬の毒素産生遺伝子を入れる)
    除草剤耐性(除草剤とセットで売る、省力化)
    抗菌性(昆虫の遺伝子を入れる)
    栄養改良(ダイズにナッツの遺伝子を入れる)
     将来的には、耐塩性、耐冷性、成長の早い物などの開発
  • 安全性評価

    1. 科学技術庁の指針(実験指針) 人間への影響を見る

    実験室・隔離温室、一般温室

  • 農水省の指針(利用指針) 環境への影響を見る
    隔離圃場、一般圃場
  • 厚生省の指針・食品の安全性を見る
    組み換え食品(組み換え体利用、組み換え体摂食)
  • 農水省の飼料指針
    これら関係省庁で特に影響がある厚生省の指針の問題点は、
     実質的同等性・安全性の評価の仕方
    (文献だけの評価、毒性、アレルギーを起こした蛋白質に似ていないかを評価、人工胃液を使い分解スピード見る、動物実験で4日間急性毒性を見る。)
     表示義務の必要性はない
  • 安全性論争
    トマト「フレーバー・セイバー(日持ちトマト)」 (抗生物質耐性遺伝子)
     人の大腸などに入って抗生物質が効かない体になる危険性
    ウシ成長ホルモン「bst」 (アレルギー・ホルモンの異常、乳癌) アメリカで開発
    昭和電工トリプトファン事件(38人の死者、推定6千人の被害者)アメリカで起きた事件、不純物が混入された
  • 遺伝子組み換え作物を巡る論争 
     環境への影響    遺伝子組み換え作物自体の雑草化(生態系の破壊)
                 除草剤耐性遺伝子などの導入遺伝子の環境への拡散(草などに耐性遺伝子が入る)
                  ウイルスの変化(有害性)
                 標的以外の生物への影響(地中微生物の減少)
         食品への影響    道の毒性が出現する危険
                      栄養成分の破壊
                        アレルギーの発生
                      殺虫成分などの長期微量摂取よる影響
                      抗生物質が効かない体に
            社会的影響      企業による食糧生産が中心に
                 技術 を持つところが世界の食糧を支配(特許を抑える)
                 作物の、生命の基本としての側面より、商品としての側面が強まる。
                 日本の農業の崩壊か? 
  • 世界中で表示を求める運動が広がる
    ノルウェー、オランダ、フランス、などが表示を義務づける
    40カ国、300団体でボイコット・キャンペーン始まる
    ヨーロッパ議会・東京都議会・千葉県議会・三鷹市議会などが表示を求める決議
    遺伝子組み換え食品の表示を求める要望書(農林水産省へ)
    日本有機農業研究会大会特別決議


     「このページを作成するにあたって、安全か危険か解らないこの作物に対して、百姓一人の意見でみなさんを
    惑わすことは出来ません。ただ言えることは、遺伝子作物が確実に日本へどんどん入って来ること
    安全が立証されないままに人体実験をされようとしています。 
    国や企業の利権が多いこの作物が果たして、食糧不足や環境問題に対応できる技術として期待して良い物でしょうか?
     私は生産者ですが、消費者でもあります。私達は知る権利や選ぶ権利があって当然です
    「消費者が選択できる表示を」各関係機関へ訴えていきたいと思います 」


    「天笠 啓祐 氏のプロフィール」
    '1947年東京生まれ。’70年、早大理工卒。’72年、雑誌「技術と人間」の編集を担当
    ’93年、「技術と人間」を退社。現在フリージャーナリスト。
    主な著者に「原発はなぜこわいか」(高文研) 「遺伝子組み換え食品」(緑風出版)など多数。
     

    遺伝子組み換え作物についての関係機関のリンク
    ホームの特集をご覧下さい。(農水省;厚生省など)


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